マスターズ 2017 最終日をミル【くつろぎの練習場編】
ドライビングレンジは人だかりでした。
打席はだいたい30人分ぐらいあるんでしょうか。フィールドの奥は広くて、当然ながらネットに引っかかるようなことはありません。 まぁ、トーナメントコースならどこもそうですが。
途中途中に木があり、およそ270-80ヤードぐらいのところにやはり大木がありました。しかしドライバーで当てている選手はあまり見ませんでした。縁起が悪いから狙わないのでしょうか。
ドライビングレンジの洗練ギャラリースタンド
手前にはボールの配給所と練習グリーンがあるので選手、ギャラリーの密度も高めです。人の頭でなにも見えないので奥で見ることにします。
選手の後ろは、5段ぐらいの階段式ベンチシートチックなギャラリースタンドになっていて、空きが出れば座れます。
入れ替わりがあるので必ず空きます。通常当然満席なのでその後ろに人垣ができているわけですが、ここにもやはり案内してくれる人がいるんですよ。
誰かが席を立つと、
「この3列目の手前が2席空きました。どなたかいかがですかー?」
と聞いて、挙手ないしはなんらかのアクションすると案内してくれます。
ギャラリー、もとい、パトロンのみなさんは余裕のある紳士でらっしゃるので譲り合いの精神でスムーズにプロセスされていきます。
腹の出た白人のおっちゃんに最後列の隅に案内してもらいました。狙ってました。全体が俯瞰できてとてもいい席です。かつ、まだラウンドが始まってすらいないというのにもう疲れちゃってましたから・・・。座れてちょうどよかったです。
で、第一組のアーニー・エルスがぽつねんと練習していました。二組目のラリー・マイズもいますね。30年近く前に優勝した時のチップインの映像はこの数週間何度も見ましたけどね。
(ここまできてやっと実際にプレーしている選手の名前が出てきましたね。大変お待たせしました。)
ともに結果だけを見ると全盛期を過ぎた感は否めませんが、いやいやどうして。 かるーく振っているようで、ピンポン玉のようにボールが飛んでいきます。(しかしこの「ピンポン玉のように」という表現。わかるようでわかんないですよね。ピンポン玉ってそもそも距離飛ばないし。)
たしか J.B.ホルムズかL.ウースイゼンかだったと思うのですが、
「聞いたことのあるドライバー音だ!」
と思ったら、自分と同じピンのドライバーでした。どうでもいいです。超・余談です。 しかしJ.B.ホルムズは打ってる時間よりもキャディーと話している時間のほうが長いです。
ホセ・マリア・オラサバルが淡々とアイアンショットを打ってましたが、この時点では同郷のガルシアが優勝して、彼にもスポットライトが当たるとは思ってもなかったです。
で、1時間が過ぎました。
よくも飽きずに練習風景を眺めていられるものです。我ながら感心します。
松山選手登場! (・・・練習場に、だけど。)
そろそろかなーと思っていたら、専属の新藤キャディーとともに松山英樹がやってきました。ジェイソン・デイほどではないですが、パラパラと拍手も聞こえます。課題としているパッティング練習から始めたのですが、かなり入念にやってました。
席を離れたくなかったので遠目に見てましたが、日本人ギャラリー、もとい、日本人パトロン(・・・変な響きだ。)が取り囲んでます。自分を棚に上げて言うのもなんなんですが。
長いパット練習が終わり、目の前でショット練習しないかなーという期待は当然裏切られ、練習グリーンそばの打席で練習を始めてしまいました。
しかし、そんなこともあろうかと持ってきたのがミニ双眼鏡です。
よく見えます。まるで目の前で打っているかのようです。(もちろん若干誇張してます。)
自分と同じスリクソンの白い帽子をかぶってます。
よかった。この日のために買った甲斐があるというものです。自分と同じく松山選手もアマゾンで買ったのかな?(んなわけないけど安かったのよ。)
双眼鏡があるとはいえ、遠目に見るのも飽きたので、人垣覚悟で真後ろから見ることにします。なんとか見えるような見えないようですが、ジェイソン・デイと並んで所っとする姿は壮観ですね。かつこの時点で世界ランクはデイよりも上。世界4位です。たまげたもんです。
しかしランキングよりもはるかに重要なのはメジャーのタイトルです。賞金王なんて話題にならないしすぐに忘れちゃいますが、メジャーで勝った選手は記憶されますから。プロテニスと同じです。
ドライバーを右、左と打ち分け、ショートアイアンで締めたころ、ドライビングレンジを離れて横のパッティンググリーンに移動しました。
するとフィル・ミケルソンがやってきました。松山の7倍ぐらいの大歓声に、左手をちょこんと上げて応えます。紳士です。太った、もとい、がっしりしたポール・マッカートニーのようです。同じく通風持ちなので超シンパシーです。
ミケルソンの肩慣らしショットを双眼鏡で見ながら、松山選手のアプローチ練習を間近で観察します。当たり前ですが、うまいですね。
同じアプローチ&バンカー用練習グリーンにいたのがわが地元シアトルの星、フレッド・カプルスです。フレディーです。白髪です。
カプルス、松山、ミケルソンと、スター選手ぞろいでどこを見ていいかわからなくなります。
贅沢な悩みです。
当たり前です。
マスターズだもの。