マスターズ 2017 最終日をミル【ティーオフ前の散策の巻】
マスターズゴルフ最終日、ようやく入場できました。
誘導されるままに南ゲートから入場したのですが、実は北も南もよくわかってなかったんですよね~。今でこそ地図を見ながら、あーなるほど、と言えてますが。
散策は16番ホールから
なので、オーガスタナショナルで最初に目に飛び込んできたのは、1番ホールではなく、かの有名な16番ホール!
世界で最も有名なショートホールと言ってもいいのではないでしょうか。
かくいうワタシも、マスターズゴルフなんてテレビですら見たことがなかった若かりし小学生だか中学生のころ、ファミコンだったかPCだったかに、マスターズのゲームがありまして、一番難しく、一番きれいなホールが16番だったんですよね。なので、ワタシのゴルフ人生(?)で最初に覚えたホールです。
名場面は数え切れませんが、自分の世代だとやっぱりタイガー・ウッズの漫画みたいなチップインですよね。
まだ誰もラウンドしてなくて、お客さんもまばらですが、朝日に照らされた16番ショートホールの池が目の前に雄大に広がって見えた時には感動しました・・・。若干冷え込んでいたせいか、池から湯気が立っています。
でもなんかちょっと臭いんですよね。うまく説明できないんですが、なんかちょっと鼻につくにおいがします。池のせいなのかな? オーガスタナショナルが全体的に若干くさかったです。
16番といえば池に向かって下っているグリーンの傾斜です。どんなもんなのかと間近で見てみましたが・・・ 尋常ならざるほどではないです。はっきりいって、おととしの全米オープンのチェンバーズベイのグリーンの傾斜のほうがきつい気がしました。素人の視覚には錯覚に映るのでしょうか。おそらくグリーンのスピードが違うんでしょうね。
まだ朝の8時過ぎなのですが、このマスターズチェアーがグリーンと池の周りを取り囲んでいます。
マスターズでは置き椅子オッケーです。のちのち上位グループやお気にいり選手のプレーを間近に見るため、椅子で場所取りをしている輩がとてもたくさんいますし、より効率的に並べるためのボランティアの方々もたくさんいます。自分は特定ホールに居座る予定はなく、限られた時間内でとにかくいろいろと見まくったるっ!という貧乏根性で臨むマスターズだったので、置き椅子はしませんでしたが、何度も来てらっしゃるギャラリー、もといパトロンの方々は、明日なき身分の自分とは違い、余裕をお持ちなんでしょうね。
(この貧乏根性は、マスターズに限らず普通のトーナメントでもそうですし、ロックフェスティバルでもそうなんですが・・・。)
17番ホールを横切って
16番ホールのグリーンをぐるりと一周し、17番ホールのティーグラウンドを横目に歩きます。
その17番フェアウェイを横断していると、こんな芝刈りトラックが10台以上列を成して通り過ぎました。
壮観です。
ちなみに1台50万ぐらいするんですね。オーガスタナショナルの芝刈り機がその値段かどうかは知りませんが、初めて知りました。安いか高いかは何とも言えませんが、あきらかにメンテは大変そうです。
広いコース、狭いラフ
で、17番ホールをグリーン方面に向かって歩きます。
ここからは隣の15番ロングホールも見渡せるのですが、コース幅はワイドオープンで、フェアウェイが広いです。ラフはおまけ程度についている感じです。フェアウェイ、ラフともきれいに刈り込まれていますが、まぁそこまで感動するレベルでもなかったというか、このあたりは期待どおりだったとでも言う感じでしょうか。
18番のティーグラウンド
右ドッグレッグの18番ホールのティーグラウンドにたどり着きました。
後方のカメラ塔とティーグラウンドの間は人一人通れるのがやっとぐらいのスペースなのですが、やっぱりここからのフェアウェイの眺めはサイコウですねー。左バンカー&右ハヤシ。思ったほど視覚的に狭いとは感じませんでしたし、右の林の圧迫感はそれほどでもなかったですが、歴戦の兵どもが緊張しながら最後にティーショットを打つ場所ってことで感動しました。
その右の林側を通って、18番セカンド&グリーン方向に歩きます。
グリーンは10番ティーと接しているような感じなのですが、意外に狭いエリアですね。トーナメントコースの18番って、通常すり鉢状になっていて、どこからでも見やすいのが通常なのですが、
オーガスタナショナルに至っては、何の工夫もありません。
わかっちゃいましたがギャラリ-スタンドすらないですからね。前出のマスターズチェアーが幾重にもグリーンを取り囲んでいる姿をみたギャラリー、もといパトロンが
「こんな開場して間もない時間なのに満杯だなんて、前のほうの場所ってどうやったら取れんのよ?!」
と係員に聞いていましたが、
「コースのメンバーとかが優先的に入場できて場所を確保しているんですよ。」
・・・的な一般庶民には身も蓋もない返答をしていました。
アーメンコーナーを視察
さて、時間はまだ午前9時。
最初の組のティーオフまでまだまだ時間があるので、18番ホール隣の10番ホールから散歩を再開することにします。
500Y超のパー4という、素人アベレージゴルファーには考えられない距離の10番ホールですが、テレビで見た通り、若干左ドッグにうち下ろして行きます。正面は林だし、左行ったらアウトだし、とても打ちにくそうなティーグラウンドです。しかしここで狙った通りドローとか打てたら気持ちいいんだろうなぁーとは思いました。
林の陰になって2打目がとても見にくい形になっていますが、そのまま林を突っ切ると左下にグリーンが見えてきます。とても狭いエリアなので場所取りはちょっと熾烈かも?と思いました。
しかしここでいいものを見れました。ちょうど係員が10番グリーンのカップを切っていたところだったんです。グリーンエッジからの距離をメジャーで測り、決められた位置に穴を掘ります。ジャケットを着た職員数名が作業に当たっていて、まだ朝もやが残る中、なんかとても幻想的でしたねー。神秘的な感じさえしました。カップ用の穴が掘られた瞬間、どこからともなく拍手が起きていました。
10番ホールのグリーンをぐるりと回ると、11番ホールの入口にたどり着きます。
最近改良して距離を延ばした11番ですが、ちょっと無理くりな感じがしました。どう考えてもティーグラウンドの位置がおかしいです。なんか林の中に無理やり作った感じ。選手もギャラリー、もといパトロンも、小さいティーグラウンドに向かってスロープを登らなければなりません。そしてギャラリースペースの狭いこと狭いこと。わざわざ登って観に行く気にはあまりならないでしょうね。
その11番もギャラリーが歩けるのはコース右側のみなので、かつ林が邪魔していて、2打目が見やすい場所はあまりありません。
しかしその林を抜けると、巨大なギャラリースタンドとともに、
・11番グリーン
・12番ティーショット&グリーン
・13番ティーショット
が一度に見渡せる、アーメンコーナーの真骨頂ともいえるエリアにたどり着きます。ここでプレーヤー達がもがき苦しむのか~と思うと、すでに涙腺危なくなってきましたが、12番ショートのグリーンと、13番ロングのティーグラウンドは、ともに観戦エリアからは遠いですね~。
Reference: https://www.jigidi.com/jigsaw-puzzle/D2C1G7MW/The-Masters-Amen-Corner-Augusta-National-Golf-Club
プレイヤーもいないコースでは、13番ホールのティーグラウンドの場所すらよくわかりませんでした。
14番ティーグラウンドそばギャラリースタンド
興奮しすぎて早くも歩き疲れてしまったので、14番ホールを横切って、ティーグラウンドそばのギャラリースタンドで小休憩します。
しかしここもいい観戦スポットですね。13番セカンドショット&池越えのグリーン上と、14番のティーショットがいっぺんに見られてしまいます。
この後のホールは先ほどもチラ見したのでスキップします。
15番、17番を横切り、8番ホールを横目に見つつ、アップダウンの激しい9番ホールのフェアウェイとグリーンをチラ見しながら1番ホールのティーグラウンドにたどり着きました。この時点でも最初の組のティーオフまでしばらく時間がありましたが、ひとまずギャラリーテント内にあるトイレに行きたくなりました。
トイレ
まだ朝ということもあり、男子トイレは列を作っていましたが、さすがマスターズ。
トイレ内にも係員がいます。
「小便の方はこちら~。」
と誘導してくれます。
「はいはい、この便器が空いてますよ~」
という手まねき付きです。
果たして、彼らはトイレ専属係員なのでしょうか? 一日中トイレに張り付きっぱなし? トイレ誘導スペシャリストとして、誇りをもって仕事してる? だってキビキビしてるもの。
あまり一般社会では役に立たないスキルのような気もしますが、履歴書には書いておきたいですよね。
さて、まだ最初の組のティーオフ前だというのに歩き疲れてしまったので、練習場で休むことにします。