2020 ファーマーズインシュランス①タイガーウッズ

2020年もファーマーズインシュランスオープン (Farmers Insurance Open) を観に行ってきました。

会場はいつものトーリーパインズGC。カリフォルニア州サンディエゴ郊外の保養地ラ・ホーヤにあるパブリックゴルフ場はノースとサウスの2コースありますが、参戦した決勝ラウンド初日の使用コースはサウスコースのみ。トータルで7700ヤードを超えるモンスターコースです。

シアトルからサンディエゴまで飛行機で飛び、空港からライドシェアのLyftで会場に向かいます。運転手との弾まない会話の合間にスマホでリーダーボードを見ると、前日スコアから変わっていません。「あれー?」と状況を確認すると、濃霧のため誰もまだティーオフしていないとのこと。

車内から窓の外に目をやると、確かに空が霞みがかっています。「霧がすごいっすねー」と弾みそうにない話題を振ってその場を凌ぎつつ、このまま中止にならないことを真に祈るのみ。

コースに到着し入場ゲートをくぐると幸いにも晴れ間が見えてきました。ボランティアが「9時35分にスタートしまーす」と入場者一人一人に声を掛けています。進行がちょうど2時間遅れになっただけのようでほっとしました。

かつこれは自分にとってちょっとラッキーでした。決勝ラウンドに進んだタイガーウッズの組のティータイムが8:05。シアトルからサンディエゴへのフライト時間の関係上、スタートホールに間に合わないことは分かっていたからです。下手すれば後半からしか見れないというリスクもありました。それがこの霧によるディレイのため、9:55にティータイムが延びたタイガーウッズの組のプレーを最初のホールから観戦可能になりました。

昨年のZOZO選手権で勝利して以来のPGAトーナメント参戦となるタイガーウッズのギャラリーから「83」という数字をよく耳にします。この試合で勝てばサム・スニードの生涯優勝記録の82を抜き、新記録を樹立するからです。

2日目終了時点で4アンダーの17位タイグループ。

ティーグラウンドから2打地点までギャラリーが取り囲んでいますが、去年のペブルビーチの全米オープンよりはまだマシかなー。遠くてもタイガーの姿は確認できます。肌寒いため紺の長袖を着ているタイガー。

1番ホール、ティーショットを引っ掛けてフェアウェイバンカーに入れたのに、寄せて入れていきなりのバーディスタートです。怒号のような歓声がグリーン周りで発生します。「Go Tiger!」「I love you Tiger!」という声援がひっきりなしに飛びます。

短い2番ホールでタイガーのプレーを間近で見れました。バックスイングの美しさが半端ないです。恐らく気のせいなんでしょうけど、マスターズとZOZOでの勝利を経て、去年よりも体型がシャープになった印象があります。

トーリーパインズのシグニチャーホールでもあり、海に向かって打ち下ろす3番ホールのティーグラウンドでグリーンが空くのを待っていたタイガーに急接近。周りのみんなが自撮りしてましたわ。w) 

そしてここでもバーディ! 最初の3ホールで2つ伸ばして6アンダーグループ。

左側がすべて海に面している4番ホールではチップインバーディ! 勢いが止まらない。

5番ドライバーショット。ここで一旦お別れ。w)

後続の松山&マキロイ&フィナウ組を見るためです。また霧が出てきたので、中断&延期になっても後悔しないよう、今のうちに他の組も観ておきたいと思います。

その後も8番と11番のグリーン上、15番のフェアウェイでお見掛けしましたタイガーウッズ。持って行った双眼鏡でチェックさせてもらいました。

出場試合数を意図的に絞っているタイガーが、メジャーを覗いてほぼ皆勤しているといっていいファーマーズインシュランス。個人的にも3年連続で彼の姿をこの大会で拝めているのはとても幸運なことなのですが、本来ゴルフになんて興味のなさそうな若い男女から、トーリーパインズで彼の勝利を何度となく間近で見てきたであろうコアなファンまで吸引力がすごいです。20年以上も第一線のスーパースターであり続けるって、ゴルフに限らずどのスポーツでも通常あり得ないです。

最終的にこの日は7アンダーで、翌日の最終日もスコアを伸ばせず優勝とは行かなかったのですが、まぁ通算勝利数の新記録を達成するのも時間の問題でしょう。

追記:NBAロサンゼルスレイカーズの元スタープレイヤー、コービー・ブライアントが亡くなり、18番ホールアウト後に友人のタイガーに悲報が伝えられたのは、この翌日のラウンドのことです。合掌。