2020 ファーマーズインシュランス②松山英樹、ローリーマキロイ

カリフォルニア州サンディエゴ郊外ラ・ホーヤにあるトーリーパインズGC で毎年1月に開催されているPGAファーマーズ・インシュランス・オープン、その決勝初日のラウンドをタイガー・ウッズに引き続いて見るのは我らが松山英樹選手です。

本大会で3年連続のプレー拝見となりますが、運悪く、いや運良く、いや運悪く、タイガー・ウッズのすぐ後ろの組でのラウンドです。なおかつ運良く、いや運悪く、ローリー・マキロイトニー・フィナウというスター選手らと同組。

バラけるはずの決勝ラウンドにこれだけのビッグネームが前後の組に集結するなんて、松山選手のプレーをじっくり観たい我が身としてはなんと運の悪いことか! まぁ普通はこれだけのメンツをいっぺんに観られて嬉しいって話になるんですけど、ギャラリーが集中してしまうのであまり歓迎しないんですよね。去年はジャスティン・ローズとともに最終組に入ってしまって、これまたギャラリーの頭と背中を見に来たんじゃないかってぐらい苦労しました。

ってなわけで今年もギャラリーの頭と頭の間から覗き見ることにします。

松山選手のフォーム改造

今年2020年の松山選手に関してすでに言われていることが2つあって、ひとつがパッティングフォームの改造です。

5番ホールグリーン上で追いついた松山選手のパットは、確かにスタンスが狭い! 以前は目一杯に開いていた両足が今は肩幅程度になっています。

大木で有名な8番ショートホールで見事にロングパットをねじ込んでバーディー。

フォーム改造の効果が出ているのでしょうか。

そしてもう一つが、スイングリズムの改造です。

今まではトップの位置で一度クラブと体の動きが止まっていました。そしてそれが松山選手のスイングの特徴でもありました。

しかし今は動きが止まることなく、ダウンスイングの始動が早くなりました。

スイング改造って、ボクみたいな素人目には判断が付かない程度のものだったりするんですが、この変更はとてもわかりやすいですね。あまりにも違い過ぎて「うおっ!」と思っちゃいましたもん。

ある意味、普通の選手のスイングになっちゃいました。w) この大胆なスイング改造が吉と出るか凶と出るか、まだ上位進出とまではいかないので現時点で判断することは難しそうです。

マキロイ、フィナウと激突

この時点で世界ランキング2位のローリー・マキロイ。これまでもちらほらとラウンド中の姿を見たことはあるんですけど、ここまでじっくりと観戦させてもらったのはきっと初めてですね。

男でも惚れる胸板と体脂肪低そうな身体から放たれる打球のすごさ、スイングの美しさは誰もかないません~。

ドライバーは松山選手よりもはるかに飛んでいますし、「ヒッデッキー!」よりも「ロォーリー!」の掛け声の方が5倍ぐらい飛んでいます。今年はこの対決が東京オリンピックで見られるかもしれないのかーと思うとゾクゾクします。

とは言え、会話を交わすでもないこの二人。キャディーさん含め松山選手が英語を喋れればいいのになぁと思うのはこんな時です。

あ、それから、いつものように10番グリーンから11番ショートホールのティーグラウンドに向かう選手たちを待ち伏せました。

昨年はここでリオ五輪金メダリストのジャスティン・ローズとロータッチしました。

ロープから離れて歩くマキロイ。そして松山選手は・・・

オレの手前で手を降ろして去っていった・・・。orz

トニー・フィナウは、まだメジャーこそ取っていませんが、アメリカではトップ5に入る実力者だと思います。巨体に似合わぬコンパクトなバックスイングからアホみたいに飛ばします。

子沢山のフィナウ。ちびっこギャラリーに優しいんですよね。次のホールに向かう時、「Hi Mr. Finau! Could I ask for your ball?」とお伺いを立てた隣の子供に「Sure!」と言ってボールをトスしていました。タイガーならあり得ないなぁ。松山は英語分かるかなぁ。

東京五輪に選ばれてほしい選手の一人です。一国あたり最大4人という制限はどうにかならないもんかなー。

モリカワを見てライドシェアで帰ります

18番セカンドショットまで見届けて、松山、ローリー、フィナウの組とはおさらば。 

今日の松山選手はいまいちでした。スコアを伸ばせず上位進出はならず。

最後に若手有望株のコリン・モリカワを観ました。昨年の全米オープン以来ですね。

昨年がツアーデビューながら確実に実力をつけておりすでにレギュラーツアーで一勝をあげています。スイングが綺麗ですしインスタに出てくる彼女も可愛いし、近いうちにメジャーで勝ってほしい選手です。

帰りの空港までの足はライドシェア。

大会オフィシャル Uber 乗り場というのがあるものの、渋滞で待ち時間が長いのと、需要と供給の関係で料金がバカみたいに高い! 往路の倍ぐらいしたんじゃないかなと思います。なので徒歩で会場を出て、10分ほど歩いたホテルの近くで同じライドシェアの Lyft を呼びました。するとなんということでしょう。料金は Uber の半額近いです。なのでライドシェアで安く早く帰ろうと思っている人は、大会推奨の Uber には乗らずに、会場外でLyft を拾うことをお勧めします。実際そうしていた人も多いようでした。

サンディエゴ空港でローカルクラフトビールの代名詞、Stone IPA を飲んで一服し、

一路、シアトルへ向かう機上の人となったのでした。