2019 全米女子プロをミル (3) ネリーコルダ編
ミネソタ州で開催のKPMG 女子 PGA 選手権 (全米女子プロ) でひさびさのネリーコルダ女史を見ます。
昨年大会では最終日に首位タイまでスコアを伸ばした畑岡奈紗さんと同組で苦しみましたが、3位タイで最終日に臨んだ今年は逆に彼女が首位を狙える位置でのラウンドです。
畑岡さんとこの一年の活躍がダブってみえるネリーコルダ。ともにこの間ツアー2勝して、押しも押されぬトッププロ選手になってしまいました。初のメジャータイトルを獲りたい気持ちも一緒。年齢もハタチで一緒だし、LPGA レギュラーツアー参加も同じ2年前なので、ネリーも外国人枠で黄金世代に入れたいぐらいです。ビジュアル的には三浦桃香とツートップ張れると思います。
横峯さくら選手のグリーン上の攻防を見ていたら、その背後にやってきたネリー女史グループ。全国放送のテレビカメラとともになかなかの数のギャラリーを引き連れています。
首位のハンナ・グリーン、追うアリヤ・ジュタヌガーン、リゼット・サラスに続く最終組ひとつ前の同じグループでプレーするのはキム・セヨンとパク・ソンヒョン。めっちゃ実力者な二人です。特にパク・ソンヒョンは昨年大会で畑岡選手から優勝をかっさらっていった張本人なので、ここはネリーにリベンジを期待。(本人としちゃ知ったこっちゃないけど)
その期待を一心に背負ったネリーコルダのショットは安定度抜群。ただそれも首位のハンネ・グリーンの背中がまだ遠かったときの話で、追う立場のアリヤ・ジュタヌガーンとともにジリジリとスコアを落としてギャラリーがざわめき始めた頃からあからさまに硬くなってきました。
象徴的だったのが、単独2位となり、首位に一打差に迫ったことがスコアボードに表示された15番ロングホール。
30ヤードちょいしかない3打目からホールアウトに要した打数がなんと4打。フェアウェイからのアプローチがグリーンオーバー、奥から寄らず入らずで痛恨のボギー。当然バーディーという流れだったので、それが切れてしまったのは痛かったです。
逆に寄せワンで凌いだ16番から再度いい流れで17番ショートを手前ワンピンに着けるもパットを打ち切れず2打差を詰められず万事休す。
風が強まり雨のまた落ちてきた後半はパク・ソンヒョンもスコアメイクに苦しんでいましたが、最終ホールで首位に一打差に迫るバーディーパットを決めて意地を見せます。
この時点で首位から3打差になっていたネリーに優勝のチャンスがなくなり、短いバーディーパットを外してしまいました。
ここぞという時の間の取り方や気の入れ方など、パク・ソンヒョンは流石だなーと。
対するネリーコルダは常にマイペース。もちろん自分のペースでプレーするのはいいことではあるんだけど、それじゃメジャーには勝てないのかなぁと思っちゃいました。
クラブハウスへの帰路も悔しさ半分充実感半分といったところでしょうか。
3位タイとなったネリーさんのホールアウト後すぐに会場を後にしましたが、最終的にオーストラリアのハンナ・グリーンが初優勝しました。
近いうちに畑岡さんかネリーさん、どちらかがメジャーを取るでしょう。