【横峯/畑岡選手】 2017ポートランドクラシックをミル (2)
昨年に引き続きLPGA ポートランドクラシックを観戦しました。いろいろな事情を考慮して、今回は9/1金曜日の予選2日目だけ。
宮里藍選手に付いたその前半の様子はこちら。
横峯さくら選手
ブルック・ヘンダーソン、ユ・ソユン、チョン・インジ、アリソン・リーあたりも観たいなー、と思っていましたが、宮里藍とくればこの人、横峯さくら選手を見ないわけにはいきません。
なぜかというと、これが宮里藍、横峯さくらの2人が揃う最後のトーナメントだからです。
一時代を築いた2人のプレーを同じフィールドで見れるのはこれが本当に最後の最後となります。
なおかつ横峯選手はカットラインの当落線上。
したがって結果次第では、この日が最後のラウンドとなるかもしれません。
2005年のサロンパスレディースで、プロ2年目の宮里・横峯がひきつれた、「まるで全米女子オープンのよう。」とカリーウェブが驚いた大ギャラリ-の中に自分もいました。(発見した当時の記事)
あれから12年。
場所をアメリカに移して、いまだトッププロとして最後の戦いに挑む宮里選手と厚い壁にチャレンジし続ける横峯選手。
どっちを応援したいかというと、断然横峯選手。
宮里選手のラウンド終了後、しばらくしてから横峯選手のティーオフ時間となりました。
この時期にしては珍しい炎天下の中、ティーグラウンド脇でぼーっとしていたら、横のギャラリーロープをくぐってティーボックスに入る横峯選手。そしてキャディーさん・・・・・ってあれぇ??
1か月半前のメイヤーLPGAクラシックではこの外国人キャディーさんだったのですが、
重そうにキャディバッグを担いでいるのは、普段ギャラリーロープの外でスマフォをいじくりまわしている、横峯選手の旦那さんじゃないか。
いつからそうなったのか、この日・この大会がたまたまなのか、キャディーを雇うお金が無くなったのか、考えているひまもなく、午後のティーオフ時間になりました。
「フロムジャッパーン、プリーズウェルカム、サクーラー、ヨッコミーナー。」
というスターターの声にずっこけましたが、旦那さんとの横峯ペアは若干ぎくしゃくしながらティーオフしていきました。
もともと身内のキャディーさん(=父・良郎さん)との二人三脚で成り上がってきた横峯プロなので、まぁ違和感がないといえばない気もしますが・・・。
しかしお父さんの時とは違って、すごく仲良さそうなのが逆に超ムカつきますね。w)
他の日本人選手はすべて外国人キャディーとペアを組んでいるので、ティーグラウンド上でのやり取りが日本語なのが結構ウケます。というか新鮮です。
「昨日と同じバンカーちょっと右側?」
「あー、もうちょい右。 あー、じゃなくてもうちょい左。」
グリーンの読みは選手に任せているようですが、横峯選手の打つ方向は旦那さんが念入りに確認します。
1番ホールはティーショットを右に吹かし、セカンドを木に当ててしまいボギー。
このまま苦しいラウンドになるのかと思ったら13番ショートでピンそばにつけてバーディー。
しっかしギャラリーは少ないですね。
宮里引退宣言効果は横峯のギャラリーまでは及んでません。
自分含めてやっと2~3人といったところ。
「全米女子オープンの優勝争いのような」ギャラリーを引き連れていた日本での10年から一変して、ほぼ無名のゴルファーとしてアメリカで戦い始めて2年半。
連続予選通過記録を打ち立てた大選手が、こちらでは予選落ちの連続。直近でも6試合連続予選落ち。
結果も出ていないので苦しいでしょうが、なんとなく人付き合いが上手ではない気もしているので、今の環境のほうがひょっとして合ってるのかも? とも思ったりして。
スコアにはうまくつながっていませんが、ドライバーも当たるとまだまだ飛びますね。
アメリカの選手に引けを取りません。
今日は安定したプレーを展開して、ぎりぎりながらも久々に予選を突破しました。
おめでとう!
畑岡奈紗選手
続いて初日5アンダーの2位という好位置につけた畑岡奈紗選手。
このタイミングで、宮里、横峯に続く若手が(ようやく)出てきたというのは何か運命めいたものがありますね。
後半9ホールだけを観戦できましたが、この日もスコアを落とすことなく好位置をキープ。
成績がいいからそう見えるのか、そう見えるから成績がいいのか、1か月半前に見た時とは別人のように自信に満ち溢れていました。
やっぱりティーショットが安定したのが大きいですね。
ピンをデッドに狙うアイアンショットもキレまくっていました。
「ぐっどばーでぃー!」という声にも「サンキュー」と即座に反応してくれます。
(まぁ全体的にお客さんも少ないので、無視しようにも無視できないのが現実なのですが。)
そういえば畑岡選手のキャディーさんも外国人から日本人に変わっていました。
お母さんがラウンドについておられたので、お父さんかな?とも思いましたがどうなんでしょう。
スコアボードを見ると、宮里藍選手と並ぶ4位タイに踏みとどまっています。
最終ホールでバンカーに3度捕まってしまいボギーとしましたが、それでも7アンダーの7位タイは立派です。
ラウンド終了直後、同組のタイのThanapolboonyaras選手とハグします。
しかしこの超絶に長い名前のパナラット・サナポルブーンヤラス選手。
小顔でかわいかったなー。
後で知ったけど、畑岡選手とほぼ同じ19歳。
フォームも綺麗で、とても気に入りました。
だけど、アメリカのコールマン選手とともに、まったく会話のない組だったなー。
すべての組のラウンドが終了したあと、夕暮れ時の練習場に行ってみました。
さすがに誰もいないなー、と眺めていたら、そこで唯一クラブを振っていたのが横峯さくら選手でした。
キャディーのだんなさんと入念に反省会をやっているようです。
長時間練習するのは効率が悪いだけ、とも揶揄されますが、やっぱり選手はがんばっていますよ。
そこに加わったのが畑岡選手。
2人の練習風景をちょっとだけ眺めながら、明日への希望を感じつつ、帰路につきました。