【畑岡・横峯・野村選手編】マイヤーLPGAクラシック2017予選をミル (1)
ミシガン州グランドラピッズのブライスフィールズCCで開催されたメイヤーLPGAクラシック(Meijer LPGA Classic) の予選ラウンドを見てきました。
しかしまず、
ゴルフの前に、
大会名の、
「Meijer(メイヤー)」ってなんぞや?
と思っていました。
これ、大手スーパーマーケットの名前なんですね。アメリカの中西部を中心に展開しているチェーンらしく、西海岸のシアトル近辺では見たことも聞いたこともありません。だからなじみがなかったんです。過去、南部のテキサス州に住んでいたこともありますが、少なくても当時は見たことも聞いたこともなかったです。Meijer を「メイヤー」って発音することも、日本のゴルフポータルサイトでその表記を見て知りました・・・。
さて、その大手スーパーチェーンが開催する試合ですが、
会場内の飲食物が安かったです。w)
ハンバーガーが4ドル、ミネラルウォーターが2ドル。
通常のほぼ半額ですね。
これもスーパーゆえにできることなのか?!
はたまた他がぼったくってるだけなのか?!
おそらくどっちもなのでしょうけど。
早朝、まず宿を出て、場外駐車場に向かいます。
地元の高校が駐車場に指定されていました。
校庭かグラウンドが仮設駐車場になっているのかと思いきや、
校舎の横に普通に巨大な駐車場がありました・・・。
まぁ、ギャラリーもそんなに多くないっちゃ多くないんですが、
なんで普通の高校にこんなにでかい駐車場が必要なんだ・・・。
それはさておきこの駐車場からシャトルバス(スクールバス)にのって会場入りします。
いや、正確には予選二日目はスクールバスじゃなかったです。
シャトルバスに乗り込もうとしたら、係員に別方向に誘導されて、
なんと、スポンサーのKIAの車に乗せてもらいました。
新車のプロモーションも兼ねているんでしょうが、乗用車に乗せてもらって会場入りするなんて、単純にセレブ気分です。(もちろん無料。チップも不要。w)
「帰りもこの車を見つけたら気軽に声をかけてください。駐車場までお送りしますよ。」
と言われたけど、残念ながら見つけられなかった・・・。
しかしなかなか粋なサービスをするもんだー。
■ 畑岡奈紗選手、初観戦!
さて、会場に到着し、当日券10ドルを現金で払って入場しました。
最初のお目当ては、昨年の日本オープンで女子高生アマチュア優勝しちゃった畑岡奈紗選手です!
2ホール目から追いかけることができました。
しかし、まぁ、予想はしてましたが、同伴の選手達も無名なだけあって、ギャラリーがあまりいませんね。(苦)
遠目にみて、
「おっ、奈紗さんのお母さん!」
と思ったら、同伴競技者のクリス・ブリード選手のお母さんでした・・。
なんでも娘の初めてのプロの大会らしく、暑い中ずーっと追いかけてらっしゃいました。
っていうか、ギャラリーは俺とそのお母さんしかいないじゃん。
いや、畑岡選手の関係者と見られる方々や、日本の報道の方々はちらほらいらっしゃるのですが、明らかにそれとわかりますからね。
まず顔が異常に黒いし。
荷物が多いし。
なんか書類抱えてるし。
なんかメモとってるし。
2日目はもう一人日本のギャラリーの方がいらっしゃったかなー、ぐらいの感じです。
その畑岡選手ですが、若いですね。
ってかすごいですよね。
こないだまで日本の女子高生で、
「ちょーやばくね。」
とか言ってたんですよね。
それがプロ契約していきなり単身外国ですよ。
高校卒業して、アメリカに来て、語学学校に通っているとかと訳が違いますからね。
まだギャンブルすらしちゃいけない年齢なのに、
いきなりアメリカのトッププロが競い合うフィールドで賞金稼ぎです。
たくさんの大人たちの欲望と期待と好奇の目にさらされながら、
予選落ちすれば叩かれ、上位に行かなきゃ赤字になるという、すごいプレッシャーの中に身を置く18歳の女の子ってどうなのよ、と思っちゃいます。
それも言葉もよくわからない外国で、って、想像を絶します。
俺が親ならちょっと考えちゃうなー。
ってなことをプレーを観戦しながらぼんやり考えていました。
せめてナイスショットの拍手でもあればやりがいもあるんだろうけど、それも観客がまばらな状況ではほぼゼロですからねー。日本オープン優勝の肩書なんて人気の面ではまったく役に立たないし。
ってか、この大会の畑岡選手、ティーショットが悪すぎました。
自分が見た限り、ドライバーはほとんど右に吹かしていました。
ダメすぎてスプーンも同じような感じでした。
結果的にセカンドの位置が悪くてグリーンもいいところにつけられないという悪循環でスコアを少しづつ落としていました。
あと、プレーと関係ないけど、畑岡さん、ほかの選手とちょっとだけコミュニケーション取るようにしたほうがいいかも・・・。
ティーグラウンドとかグリーンサイドとか、同伴競技の選手に話しかけたり、話を聞いたりしている姿があまりなかった気がしました。
英語はあまりできないと思うし、ゴルフに集中していると思うけど、さっきのプロ初出場のブリード選手とかめっちゃいい人で、大きな声で「グッドボール!」「ビューティー!」とか言ってくれてるのだから、なんか返してあげてもいいんじゃないかなー。
(まぁ、自分も「さんきゅー。」ぐらいしか言えませんが…(恥))
初日のプレーが終了し、日本のゴルフチャンネルの取材を終えて、
「そういえば、胸は大丈夫?」
ってなことを聞かれていて思い出しました。
先週、胸の痛みで大会を途中棄権したんでした。
今週は欠場しちゃうんじゃないかと思って冷や冷やして、昼は眠れなかったです。
「まだちょっと痛いです。」
という声が聞こえてきたので、大会に出場してくれただけでも感謝しないと。
キャディーさんたちと「昼めし食う?それとも練習する?」ってな会話が終わったのち、サインがほしかったので畑岡選手が通るのを待ちました。
しかし、ここで日本語で話しかけるのも気がひけます。(・・・なんで?)
ここはいっちょー謎の中国人か韓国人のふりをしてへたくそな英語で話しかけてみます。
自分:「えくすきゅーずみー、ナサ! きゃない・げっちょー・おーとぐらふ・ぷりーず?」 (=”すみません奈紗さん!サインもらえますか?”)
畑岡:「Sure!」 (=”もちろんです!”)
そしていただきました。
思わず笑っちゃいました。
ってか、なめとんのかーと思った。w)
「う、宇宙?」って口走ってたかもしれん。
んでもって
自分:「きゃない・どぅー・あ・セルフィー・うぃず・ゆー?」 (=”自撮りいいですか?” ・・・ってか、これ、正しい英語なのかわからないのですが・・・。)
畑岡:「Sure!」
で、携帯を出すオレ。
液晶を覗き込みながら彼女が一言。
畑岡:「A little dark… 」
うおっ!
まさか、「ちょっと暗いですね・・・」という英語が出てくるとは予想外!
そして逆光に気を使ってくれて感謝!
さすがこないだまで女子高生だっただけのことはある!
で、場所を変えて無事取れました。
意外にかわいいじゃないか。
「意外」とは失礼ですが、これが正直な感想です。
顔のサイズもそんなに大きく変わんなくてよかった・・。
これで一気にファンになりました。
謎の見知らぬ日本人と英語で会話したのもこれが初めてじゃないか?
畑岡選手、がんばれ!
アメリカに出したご両親、えらい。
次は予選通ってね。
■ 野村敏京選手、すべてが日本最高です。
昨年のリオ五輪で4位入賞を果たした野村敏京選手を見ます。
あまりじっくり見たことがなかったので楽しみにしてました。
若干ながら、大選手に見られるオーラがありますね。
全盛期の不動裕理選手を思わせます。
2005年に見た不動選手のオーラは半端なかった・・。
自分の人生、こんな女子プロ達を遠巻きに見て満足していていいのかと思いましたもん。
そしてその後、残念ながら何も変わらずこの場に至るわけですが。
それはさておき、日本人選手の中では断トツに強いプレイヤーで、今年もすでにトーナメントで1勝しています。
なので予選のペアリングも上位・人気選手として扱われていて、過去にメジャーを制したこともあるチェ・ナヨン選手とのラウンドです。
しかもこのチェ・ナヨン選手のキャディーさん、自分が腕に日焼け止めを塗っていたら、自分のUVの長袖アンダーウェアの袖を指さして、「これ、これ身につけな。」とジェスチャーしてました。
どうでもいい話です。
まぁこの組にもそんなにギャラリーがいなかったってことでもあるんですが。
しかし野村選手は安定してますね。
決して感情を表に表す選手ではないですが、大きなミスをしませんし、スコアを落としてもすぐに取り返して、少なくても予選はプレッシャーなく確実に通るゴルフができている気がします。
安定しているだけではなく、飛距離もなかなかです。
スイングスピードは速いように見えませんが、インパクトのミート音がすごいです。
ラウンド終了後、練習場に直行してしまったのでしばらく待ちました。
なおかつどなたかのお子さんと戯れてらっしゃったため、さらに待ちました。
そしてこれまた日本語はとてもこっぱずかしかったため(・・・なんで?)
英語で挑みます。
しかし野村選手の回答は常に、「いえあー。」です。
こなれています。
実は、書いてもらっているときに気が付いたのですが、これ、サイン帳の裏面でした。
さらに後で気が付いたのは、これ、朴インビ選手のサインの裏面でした。
野村選手を飾るか朴選手にするか、ずっと悩んでいます。
自撮りのリクエストに対しても「いえあー。」です。
笑顔で対応いただいたのに、
ワタシ、偉そうにサングラスを賭けてます。
人生初のオリンピック選手とのセルフィーなのに、
だめですね。
なにはともあれ、野村選手、ありがとう!
■ 横峯さくら選手、またしても玉砕(・・オレが)
続いて横峯さくら選手のプレーを見ます。
半月前に日本で宮里藍選手が今季限りの引退を発表したばかりで、戦友の横峯選手もブログに惜別の思いを綴っておられましたね。
しかしそんな感傷などここには一切ありません。
ついでにいうとギャラリーもあまりいません。
いつものようにだんな様がロープ外で見守っておられました。
畑岡選手についておられた報道の方々の多くもこの組にまわっています。
しかしだんなさんがいなければ今頃とっくにくじけてんじゃないか、って思うほど内容もスコアもよくなかったです。
今シーズンは、というか去年自分がポートランドクラシックで見てから、上位進出していないので、精神的によりきついんだろうなーと想像しています。
日本では畑岡選手以上にスポットライトを浴び続けてきた選手なので、いろんな意味でギャップに苦しんでいそうですが、有村選手や上田選手以上にアメリカでがんばってほしいです。
ってか昔から普通に大ファンですからね。
夢にも出てくるぐらい。
日本にいたら見られなかったプレーを間近で見られるんだからラッキーとしか言いようがないのですが。
これまたプレー終了後、日本のメディア取材をこなした横峯選手を待ちます。
ここでも謎の中国人と扮して英語で話しかけることにします。
同様にサインをいただきました。
そしてこっからが本番です。是が非でも自撮りしなければなりません。
自分: 「セルフィーいいですか?」
横峯: 「あ、ごめんなさーい。写真ダメなんですー。」
とむげに断られていますからね。
それはひょっとして俺が日本語を流ちょうに話す日本人だったせいではないかと、自分の悪い頭で分析しました。
なので、今回は英語で行きます。
自分: 「きゃない・どぅー・あ・セルフィー・うぃず・ゆー?」 (=”自撮りいいですか?”)
横峯: 「そ~り~~~」
うわぉ。
また断られたよ。
それも今回は「そーりー」のたった一言で・・・。
まさかオレの英語が通じなかったということではあるまいが、
ついでに言うと、右手を挙げて制するアクション付きでございました。
残念ながら予選落ちだったからしょうがないか・・・。
いや、違うか。