2021 ポートランドクラシック【畑岡奈紗】
毎度おなじみ、ポートランドクラシックがやってきました。私の家から車で行ける唯一のLPGAトーナメントです。
ただし今年のポートランドは例年と趣が異なっていました。
- 会場がコロンビア・エッジウォーターCC から オレゴンGCに変更。なんでも治安上の理由からだそうです
- 荒天により3日目のラウンドが中止。会場手前まで行って知りました・・・。
東京五輪以降、初のアメリカ本土での試合となる畑岡奈紗選手の最初のラウンドを見たかったので、初日木曜日にトーナメント会場を訪れました。
宮里藍、宮里美香両選手がそれぞれ優勝経験のあるポートランドクラシックは、なんと今年で50周年を迎えるそうです。おめでとうございます。レジェンド岡本綾子さんも優勝者に名を連ねておりました。
9月半ばのアメリカ太平洋岸北西部ってもうバリバリの秋です。朝夕はとても冷えます。選手もダウンジャケット着用しています。
しかし初めて訪れたオレゴンCCはとても趣がありますね。名門コースの風情をビシバシ感じました。
畑岡奈紗選手
畑岡奈紗選手の予選ラウンド初日は、なんとアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)とブルック・ヘンダーソン(カナダ)と同組です。個人的にそれぞれ個別に観たいスーパースターとのラウンドです。当然ですがどちらも五輪代表選手です。
さすが畑岡さん。このレベルの選手との組み合わせが当たり前の世界にいるんだなぁ、と感慨深いものがありました。
一番ティーグラウンドで「GO! なさ!」と声を掛けるとこちらを向いて軽くお辞儀をしてくれました。ショートホールで見事にバーディを取った際、「グレートバーディー」というと、「さんきゅー」と可愛らしい声で返事してくれました。w
まぁそれだけギャラリーが少なかったので言いたい放題&声掛け放題だったんですけどね。いつものようにロープ外には選手のお母さま、スタッフ、メディア、そしてマイクを持った現地レポーターの片平さんがついておられました。いつものことですが、いまこれが日本のテレビに生中継されているんだぁと思うととても不思議な感覚に陥ります。
しかし今日は畑岡さんのドライバーショットが目を引きました。後半バックナインに入ると、飛ばし屋ヘンダーソンを軽くオーバードライブすること度々。とにかくクラブがよく振れていました。
高低差がとても大きく、日本だったら丘陵コース以上山岳コース未満なオレゴンGCの難しいセッティングをものともせず、世界ランキング上位のプレーを見せてくれました。
18ホール完全フォローしてよかった! オリンピックは個人的に無観客で観れなかったことも、選手的にメダルを取れなかったことも悔しい結果となりましたが、やっぱり畑岡選手は自分的にナンバーワンでした。
山口すず夏選手
ビールを飲んで息をついた直後に観るのはもう後がない山口すず夏選手です。この試合の結果如何で、高校卒業直後から3年間挑戦してきたアメリカツアーからの撤退も辞さない覚悟と聞いています。
ルーキーイヤーにアメリカで観たとき、個人的には畑岡さんよりも伸びしろがあるなぁと感じていました。アマ時代の実績は劣っていたかもしれませんが、自信に溢れていて物怖じしない強さをより感じました。
でもプロの世界、それもこのコロナ禍ではなかなか厳しい戦いを強いられましたね。もともと東京五輪に選抜されるよう、ポイントの高い米LPGAに挑戦したのだったと記憶しています。それが叶わなかった今、モチベーションの持ち方も難しいのかもしれません。
その初めて見た印象のまんま、力強いショットと強気のパットでまずまずの初日のラウンドを展開してくれましたが、翌2日目に叩いてしまい残念ながら予選落ち。
この大会を最後として、日本のプロテスト受験→落選を経て、また近い将来この地に戻ってくることを期待したいと思います。
この後、日が暮れるまでゴルフ観戦を楽しませてもらいました。
世界ランク一位、泣く子も黙るコ・ジンヨン(韓国)、ルーキーオブザイヤーは決定的のパティ・タバタナキット(タイ)、若いっていいなぁヤーリミ・ノー(米国)、五輪で注目を浴びましたアディティ・アショク(インド)、アリヤの姉ちゃんモリヤ・ジュタヌガーン(タイ)などなど、実力者・若手ホープ・五輪経験者などなど、だらだらしながらきちんと見させていただきました。
最後に、ポートランドクラシックは9月じゃなくて真夏に開催してくれませんかねー。太平洋岸北西部の6~8月はとにかく最高なんで、選手にも涼しい夏を楽しんでほしいなぁ。