2017年全米オープン最終日をミル(4): 松山英樹選手2位タイの巻・後半
エリンヒルズCC開催の全米オープン最終日、松山英樹選手は前半9ホールを2アンダーでまとめて、トータル-8の7位タイグループにつけています。
(前半戦の模様はこちら。)
松山英樹、後半バーディラッシュ!
10番ホールのティーショットも残念ながら見えない~。
プロのトーナメント開催を前提にコース設計されていないのか、はたまたティーグラウンドが後ろすぎるのか、結局、プロのドライバーショットを真後ろから観戦できるようなホールはひとつもありませんでしたね。
この折返し10番ホールの松山選手のティーショットはめっちゃよかったのですが、セカンドショット時の拍手はまばら。
2段グリーンの下につけてしまったものの、どうにか2パット圏内に寄せてパー。
11番のティーグラウンドまで歩いていくには距離があるので、選手・キャディは待機していたカートで移動。
めっちゃナイスなドライバーと、キレキレのアイアンショットでこのホールをバーディで通過。
グリーンサイドにリーダーボードのっぽいものがあって凝視したものの、これじゃぁ順位がよくわかんねー。
だけど他のプレーヤーのスコアがあまり伸びていないことはわかりました。
12番のティーショットは激しく飛びました!
セカンドショット地点前方にマウンドと長いラフがあるため、見えないグリーン面を確認しようと松山選手はジャンプを繰り返していました。
グリーン奥にボールが着地したら下り傾斜でラフまで行くのは確実なので、手前ギリギリ狙いでナイスオン。
そしてバーディゲット。ドライバーもすごいけどパットも良くなってきました。この12番ホール終了時点で -10 まで伸ばして、いよいよ 4位まで上がってきました!
13番ショートホールも勢いを切らさずにパー。
14番ロングのティーショットは・・・みえない。ギャラリーが多いわけではないものの、このホールもティーグラウンドが物理的にギャラリーロープから遠いところにあるんですよね。しかしどうやらドライバーはいいショットだったようです。
ここでトイレに入って再び水を補給します。(もちろん松山選手じゃなくて、自分のこと。)
しっかしこのホールは長いなぁ。594ヤードだそうですが、なぜかもっと長く感じます。
グリーン周りもギャラリーフレンドリーな作りになっていなかったのでサードショットが見られなかったのですが、どうやらべたピンでバーディを取った模様。
これで-11です。 3位に浮上かな?
15番は短い357Yのミドルホール。
松山選手はティーショットでアイアンを握り安全策を取ります。ところがいいボールが打てなかったようで、ショットの後、うなだれていました。
気が付いた時にはサードショットだったので、ティーショットはどうやら深いラフに入りセカンドで脱出するだけとなり、結局ボギーを叩いてしまったようですね。
よく見えなかった・・。J.B.ホルムズがドライバーでティーショットをしていただけに、ちょっともったいない気がします。
松山英樹、ラスト3ホール!
16番ショートホールも見事にグリーンオン。
相変わらず風が強いのに松山選手の勢いはすごいなー。数多くついてまわっている日本人ギャラリー達も、みんなどことなく落ち着かない感じです。
そしてこのホールもパットをねじ込んでバーディー。11アンダーまで来ました。3位キープか、ひょっとして2位まで来たか?
普段、トーナメント観戦中にそこまで興奮しないのですが、もうこの辺りでは常に両手ガッツポーズで「いえぁ!」です。自分だけじゃなく、「ひょっとして、ひょっとする?!」的なムードが周りにも漂ってます。
17番ではドライバーショットをこの日初めてラフに外したんじゃないかなー。
「でも問題ないね。」という青木功の声が聞こえてきそうな浅いラフでよかったです。しかしセカンドショットをグリーン手前に外してしまいました。フォローの風でちょっと慎重に行き過ぎたのかな。
首位を猛追するなかで緊張しちゃうところですが、アプローチを手前に寄せてなんとかパーセーブ。優勝に望みをつなぎます。おそらくこの時点で首位と2打差。
なので追いつくためにも18番ロングホールでイーグルを取りたいところです。昨日ここでジャスティン・トーマスが2オンに成功してイーグルを取りました。
ティーショットはマン振りです。
渾身のセカンドショットもマン振りです。
ツーオン狙いのセカンドショットのボールの行方が追えなかったのですが、周りのギャラリーが
「右に行ったー」
と言っていました。
松山選手もクラブを叩きつけて悔しがっていました。
日本人選手が、
メジャーの最終ホールで、
優勝を賭けて、
渾身のセカンドショットを打つ。
何度も何度もメジャートーナメントをテレビで見てきましたが、
そんな夢のシーンが現実になったんですね。
感慨深いです。
というか、目の前で起こっていることに対して
感慨深いとか、感動とか、感無量とか、
そんな言葉で表現できないです。
ボキャブラリー少なすぎます。
同組のJ.B.ホルムズのセカンドショットがベタピンだったので、
「この球が出てたらなぁ~」
と思うのはちょっと贅沢でしょうか。
ですよね。
右奥からのアプローチを無難に寄せて、バーディー奪取。
トータル12アンダーパー。
遠くからホールアウトを見ていたのですが、感動でじーんとしてしまいました。
ちょっと涙も出てたかも。
グリーン後方のリーダーボードで順位を確認します。
単独2位。
すげえ。
オフィシャルグッズを物色している間に、首位のブルックス・ケプカがスコアを伸ばして2位の松山選手との差を広げたので、この時点で退散。
さようならエリンヒルズ。
(スクール)バスに乗って駐車場に戻ります。
車内でも試合の行方が気になっていて、ケプカがさらにスコアを伸ばし、松山を一打リードしていたハーマンがスコアを落としたとの情報が。
レンタカーに乗ってホテルに戻ります。
結局2位タイでフィニッシュしたことを後で知りました。
「日本人メジャー初制覇をこの目で見る。」という目的のみで乗り込んだ全米オープン最終日で、2位という成績は現実的には期待以上のものでした。
この後の全英と全米プロは観に行けませんが、残る順位は1位しかないので、ひょっとしてひょっとしますよね。
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