2021 フェニックスオープン②松山英樹ほか

ヒューストンオープン以来、アメリカ本土では2度目となる一般ギャラリーを擁しての有観客試合。ここまでの道のりは2021 フェニックスオープン3日目①を見ていただくとして、20万人のオーディエンスを一日最大5千人に絞ったうえで開催にこぎつけたウェイストマネジメントフェニックスオープン3日目の観戦ハイライトはもちろん松山英樹選手なのであります。

2位タイでフィニッシュしたヒューストンオープン以来、マスターズを挟んで結果の伴わない日々が続いており、なんとか予選こそ通るものの、ソニーオープンの19位がここ数か月での最高順位。

2016年と17年に連覇した相性のいい大会でもあるので、今年こそぜひ3年半ぶりのPGA優勝を期待したいところですが、2日目に巻き返してどうにか予選落ちを免れたところ。

インスタートとなりますが、最終日に向けて優勝を狙える位置までスコアと順位を上げておきたいところです。

ドライビングレンジの端っこで練習していた松山選手。

その横に前の組でスタートするローリー・マキロイがやってきました。

松山とマキロイの練習を一緒に見られるなんて、PGAツアー冥利に尽きます。かつ観客数が通常の1/40以下のため、二人を見ているギャラリーも少ない。日本、アイルランドそれぞれの代表として出場する東京五輪のゴルフ競技で、同じシーンを再現してほしいと期待するのは自分だけでしょうか。

「From Sendai, Japan, winner of 2016 and 2017 waste management phoenix open, please welcome Hideki Matsuyama」というスターターの紹介をうけ、イン10番からティーオフ。

出だし10番は残念ながらボギー。

その後パーを続け、13番と15番のロングホールで確実にツーオンさせバーディーを取ります。

ただ、それでも順位が伸びないのは、まずまずのドライバー、アイアンに対して、やっぱりパットのせいですかねー。このブログでも何度も言っていますし、メディアでその弱点を都度指摘されている通り、ここで入れれば乗れる!というタイミングのパットが入りません。というか入れば余裕で60台前半をコンスタントに出せる内容だと思います。

同伴競技者はラッセル・ヘンリーとウェブ・シンプソン

奇しくも4日間同組となったウェブ・シンプソンとはちょこちょこと会話もしていたようでした。

そこそこに英語も喋れるようになったんでしょうね。

後にご夫婦が加わりましたが、途中まで日本人ギャラリーは明らかに自分ひとり。もちろん有名なレポーターの男性の方とか、オンラインメディアに実名で記事をお書きになっている女性の方とか、日本人はいるにはいますけど、すべてメディアや選手の関係者ばかり。ひょっとして在住日本人が少ないのかな、と州別ランキングによると、アリゾナは1万人弱で、カリフォルニアの30分の1、テキサス州の半分でした。コロナ禍で増えないばかりか帰国した人も多いでしょうから実数はもっと少ないでしょう。

松山英樹を独り占めって勿体なすぎます。ゴルフチャンネルの向こう側には何万人もの視聴者がいるんでしょうけど、こっち側の日本人はたった一人です。

気が付けば早くも前半最後の18番ホール。

結局バーディーはロングでの2つだけで、短めのパー4で2つボギーを叩いたのが響きました。

上位を狙える勢いを感じないため、パープレーの前半で区切りをつけ、この後はほかの選手を見させてもらいました。

まずは先ほど練習場で姿を拝見したローリー・マキロイ。松山選手の前の組でした。

ゴルフに芸術点があるならば十点満点確実のスイングと肉体美。

なんでもフェニックスオープンは今回初出場なんだそうです。

そしてマット・クーチャー

忘れているかと思いますが、なにげにマット・クーチャーは2016年リオ五輪の銅メダリストなのです。

覚えていますか? ジカ熱を恐れてPGAトッププレーヤーの辞退が続出したことを。

そんなリスクにもめげずチャンスをものにし、100年以上ぶりにゴルフ競技のメダルをアメリカにもたらしたのがこのお方なのです。それなのに東京五輪では話題にものぼらないというマット・クーチャー。確かにロレックス世界ランキングでは五輪出場資格圏外にいます。

続いては、前回2018年の同大会で6連続バーディという離れ業を見せてもらったジャスティン・トーマス

差別発言でバッシングを受け、アパレル契約を解除されたこの大会ではノーブランドのシャツを着ていました。

最後にメジャーキラー、ブルックス・ケプカ

最終的に優勝したのはこのケプカでした。1年半も優勝から遠ざかっていたんですね。ここ数試合も予選落ちを繰り返していたとは気が付きませんでした。

最後に、フェニックスオープン観戦の模様は動画でもアップロードしています。だらだらしてますがぜひご覧ください。