2017年全米オープン最終日をミル(3): 松山英樹選手2位タイの巻・前半
全米オープン最終日、いよいよ松山英樹選手のスタートです!
首位とは6ストローク差の-6、午後1時37分のティーオフです。
宮里優作選手のラウンドを前半だけ観戦した後、ティーオフ1時間以上前の12時過ぎにドライビングレンジに行ったら、すでに松山選手はパッティング練習を開始していました。
まだ同組のJ.B.ホルムズはいません。
はぇーぞ、松山!
ショット含め、練習をしこたま拝見したのち、フードブース(Concessions)で、「ウィスコンシン・ブラット・バーガー」なる、地元ウィスコンシン州では有名なのであろうハンバーガーをオーダーしました。
8ドル50セントです。安くないです。
ケチャップとマスタードと玉ねぎを自分で足しました。でもまぁまぁうまかったです。どうでもいいですが、マスタードは2種類から選べました。
水の補給ブース(Hydration Station)で、空のペットボトルに水を満タンにしました。
この無料の水はとてもよかったです。ミネラルウォーター代(500ml: 3ドル)もバカにならないですからね。
まだ全然空きのある1番ティーグランドのスタンドに陣取ります。前組のセカンドショットを確認してから、同組のJ.B.ホルムズがかるーくティーオフ。
松山英樹、スタートダッシュ
「フロムジャッパーン、ひっでっきー、まつやーまー」
というスターターのアナウンスの後、軽くお辞儀をして松山選手がスタートしていきました。
1番ロングホール2オンに成功したのち、ツーパットでバーディ発進です。午前中よりも若干風が弱まった気がします。それでも相当強いんですけど。
2番ホールはティーグラウンドを遠目に見るような形。ここもドライバーでナイスティーショット。
ツーパットでパー。
3番ティーグラウンドもこれまたとおいんだー。近くで見させてくれません。なので選手が豆粒にしか見えません。
チョロしたら間違いなくロストボールというアマチュアには恐怖のホールですが、選手は気持ちいいんだろうなー。プライベートのラウンドだったらね。
ここではセカンドショットをしくじって、絶対に入れちゃいけないグリーン手前の深いラフに入れてしまったのですが、奇蹟のショットでカップすぐ横にナイスアプローチ。このパーでなんか波に乗った感じがします。少なくとも自分は「ひょっとして?」と思ったです。
4番ホールのティーグラウンドもこれまた遠い~。
しかし松山選手のドライバーは崩れませんね。フェアウェイにしか行きません。
ここはグリーン奥から超ロングパットを沈めてバーディー。すごいにはすごいんですけど、自分にはなんか出合い頭に入っちゃったパットに見えました。でも上位進出にはこういうパットが必要なんだよなー。とテレビの解説者がよく言ってますよね。
4ホール終了時点でもうベスト10に入ってます!
(コース内にリーダーボードがないので公式アプリで確認するしかなく。)
5番のティーショットも飛びましたねー。
セカンドショットはべたピンでした。
マークするのかと思いきや、タップインしてお先にバーディ。ここまで5ホールでバーディー3個です。このペースでいけばひょっとして・・・トップとの6打差もおつりがくる? などとぼんやり考えていました。
松山英樹、耐える!
6番ショートホールのアイアンショットは完璧に見えましたが、ちょっとショートして傾斜でフェアウェイに戻ってきてしまいました。
パターでアプローチしましたが、明らかに打ちすぎ。下りの長いパットを残してボギーとしてしまいました。グリーンまで距離があったのに、なんでウェッジで打たなかったのかなー。
1つ落としたものの、この時点でスコアを2個伸ばして8アンダー。順位も10個近く伸ばして7位タイグループです。
7番ホールのティーショットもこれまたフェアウェイに。
ドライバー絶好調だなー、世界ナンバーワンだなーと一瞬思ったものの、よく見ると同組のJ.B.ホルムズもすごいんですよ。それほど大柄でもないホルムズは、クラブを軽く振っているように見えて、基本的に松山選手を数ヤードオーバードライブしていきます。
彼もフェアウェイを外しません。アメリカのトッププロって、あのぐらい飛んで曲がらないのがデフォルトなんだろうなー。
ロングホールのセカンドショットをアイアンで押さえて打ったものの、めっちゃ左に曲げてしまいました。突風が吹きだしたので、ひょっとしてアドレスを外すかなー、とみていたら、そのまま打ってしまいました。
松山選手のうなだれたボディアクションが示す通り、ギャラリー通路をはるかに超えて、奥の深いラフに入りました。キャディーの新藤氏がフェアウェイから戻ってきて「いちまるに!」と言っていたので残り102ヤードってことなのでしょう。松山選手は「ラフは問題ないっしょ。」ってなことも言ってましたが、明らかに深いラフに見えるけど・・。
一旦アドレスに入ったものの、PWにクラブを変えて脱出成功。若干フライヤーしてグリーン奥まで行ったピンチをツーパットのパーでなんとかしのぎました。
すごい。まだ7位タイグループです。
8番のドライバーもめっちゃ飛びました。
なのでらくらく2オンのパー。このホールはセカンド地点からグリーンがかなり打ち上げており、同組の J.B.ホルムズはセカンドショットが登り切れず、手前のガードバンカーに入れてしまいました。
そこからピン奥にナイスアプローチ!と思ったら、傾斜とバックスピンで元の位置までボールが戻ってきてしまいました。
これぞUSオープンといった光景です。
ちょっと感動。
松山選手じゃなくてよかった。(ちょっと失礼。)
9番ホールでは、日本のテレビのラウンドレポーターの青木功氏を発見!
2年前の全米オープンでもお見掛けしました。
マイクに向かって、
「松山クン、がんばってほしいね。」
とか言ってるんですかね。なにを話しているかはわかりませんでしたけど、いつものように、パットのことをパターと言ってるんでしょうね、きっと。
このホールは、
「ひっでっきー!」
というギャラリーの歓声に押されてグリーンオン&パー。
「はいでっきー!」
と叫んでいる人がいたので、その後ろから
「はいでき、じゃなくて、ひできだよ。」
と教えてあげました。心の中で。
前半9ホールを終了して、この日2アンダーのトータル-8で7位タイグループにつけています。
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