2021 ボーイングクラシック【練習日&プロアマ】
昨年2020年はコロナ禍で中止となった、PGAチャンピオンツアー、いわゆるアメリカの男子シニアツアーのボーイングクラシック(Boeing Classic)がワシントン州スノコルミーに戻ってまいりました。
男女通じてボクの生活圏内で開催される唯一のPGAトーナメント。自宅から車で20分も走ればもうそこはギャラリー駐車場。
今年は8月16日~22日のトーナメント週間をフルに応援させてもらうことにしました。
指定練習日
まずは8月17日火曜日の指定練習日です。
トーナメントは金曜から始まり、それに先駆けて月曜、水曜、木曜の3日間がプロアマ戦。つまり選手が一日フルでコース練習できるのは火曜しかないんですね。
会場を訪れる一般ギャラリーは少ないため、トーナメント開催日とは違う指定駐車場からボランティアと一緒にミニバンに乗ってコース入りさせられました。
さすがに人影はまばらですわー。前半ハーフをカート道路に沿って歩きましたがすれ違ったのはわずか1~2人ほど。
シニアトーナメントの練習日を見に来るなんてちょっとマニアック過ぎたか、と思っていたころ、オセアニアのレジェンドがやってまいりました。4人でラウンドしていたビジェイ・シン(58)です。
何度も出場しているはずなのにグリーン周りなど入念にチェックしていましたし、繰り返しティーショットも打っていました。ゴルフバッグに入っていたウッドの数が凄い!いろいろなモデルを試しているんでしょうね。キャロウェイだけでなくピンのウッドも見えます。
そしてやってきましたベルンハルト・ランガー(63)です。還暦過ぎてなお赤いパンツ! かっこいい。
同郷ドイツ出身アレックス・チェスカ、タイの英雄トンチャイ・ジェイディー、そしてマスターズチャンプのラリー・マイズの3人と練習ラウンド。握っていたのかは分かりませんが、4人でゲームしながらプレーしていました。
上の写真のマイズのように、選手自身がカートのハンドルを握るケースがとても多いですよね。
リーダーボードには翌日のプロアマのティーオフ時間が流れていました。これは助かる!
プロアマ戦
出場したことはおろか、見たこともなかったプロアマ戦。どう運営されているのか、トーナメントとどう違うのか、常々気になっていました。プロアマといえば日本では芸能人のお正月特番と平尾昌晃主宰の大会をテレビで見ていただけですから。
またしても公立学校の駐車場から小さいバンに乗せられてゴルフ場入り。
一週間有効なチケットを確か50ドルぐらいで前売り購入しているので入場はフリーパスです。
名前は「大韓航空プロアマ(Korean Air Pro-Am)」。地元ワシントン州エベレット市に本社を置く航空機製造・販売のボーイング社のお客様がタイトルスポンサーなのですね。協賛企業に全日空やトヨタの名前も見えます。おそらくそういった企業のお偉いさんが有名選手と一緒に楽しくラウンドするんでしょう。
ドライビングレンジは人でいっぱいです。アマチュア用とプロ用とに打席エリアが分かれています。
カメラマンとインタビュワーに囲まれているのは・・・地元シアトル出身のフレッド・カプルスです。他に著名な出身選手がいないためカプルスの人気は絶大なものがあります。一緒にゴルフ出来る人たちはラッキーだなぁ。
実はお偉いさんたちばかりではなく、プロアマ参加者の一般公募もしています。プレーフィーにちょっと金額を上乗せすれば参加できるんでしょと思ったら大間違い。一般に、男女問わずプレーフィー・参加費は日本円でひとり数十万円が相場。アイドルの握手会と比較しても高いかもしれません。このお金が選手にまわったり大会の運営費に充てられたりするんでしょうね。
1番のティーグラウンドで初めてお互い顔合わせをし、プロだけバックティーに取り残されます(笑)。
アマチュア参加者もプロ同様にスターターから名前をコールされるんですね。知らなかったー。
アジアのレジェンド、チェ・キョンジュ(K・J・チョイ:51)。さすがにプロアマのタイトルスポンサー=コリアンエアーのお国の大英雄ですから、同組のアマチュアはすべて韓国出身っぽかったです。
日本生まれのケン・タニガワ(53)の同伴プレイヤーもすべて日本人の名前でしたから、国籍も組み合わせを決定する際の大きな要素になっていそうです。松山選手や畑岡選手のプロアマもそんな感じなのかな?
シニアプレーヤーですから愛想もいいです。カートを運転するフレッド・ファンク(65)はボクの横を「How’re you doing?」と言いながら通り過ぎていきました。
しかしフレッド「ファンク」って名前はカッコよすぎる。憧れます。名前、苗字ともに「F」で始まっていて呼びやすく覚えやすいのも超クール。
PGAのレギュラーツアーでもいまだにリーダーボードに名を連ねるジム・フューリック(51)。
トーナメント以外は半ズボンオッケーのようですね。指定練習日も短パンでコースに出ていたプレイヤーが多く見られました。というかアメリカのゴルフは短パンが基本で、カジュアルであろうとメンバーコースであろうと、特に夏季は長ズボンでプレーしている人なんていやしません。
Four Ball、いわゆるベストボール方式でラウンドしているためとんでもないスコアが出ます。そしてその様子がトーナメントと同様にリーダーボードに逐一アップデートされます。
リーダーボードには、世界ゴルフ殿堂メンバーも紹介されたりします。
そのひとりがベルンハルト・ランガー(63)。アメリカでの発音は「バーナード」ランガーに近いです。
お昼ご飯はクラブハウスのレストランで・・・なんてことしません。参加アマチュアと一緒にコース上でホットドッグを頬張ります。w ドイツならもっとクオリティのいいソーセージを食べられるのかどうかはさておき、レジェンドなのにめっちゃ庶民的でいいですよね。この辺がアマチュアにウケたりするんだろうなぁと思いました。
しかしゴルフバッグを見てみると、普段使いのTour Edge とは別にキャロウェイのドライバーが差してあったりして、トーナメントに向けての大事な調整時間でもあるのだなぁと改めて認識させられました。
さあ、明日からトーナメントが始まります。