2021 バイロンネルソン 松山英樹マスターズ後初日
テキサス州ダラス近郊TPCクレイグランチで開催されたAT&Tバイロンネルソン(AT&T Byron Nelson) 大会初日を観てきました。
松山英樹選手にとって、これがマスターズに優勝してから最初となる試合です。日本に凱旋帰国しての共同インタビューで「ウェルズファーゴはわからないけれど、バイロンネルソンは出る」と言っていたのでその時点ですでに出場がコミットされていた大会であり、結局ウェルズファーゴはスキップしたので、これが本当にマスターズ優勝後最初のトーナメントとなりました。
というかですね。マスターズ前週のテキサスオープンに私は行くつもりだったのですよ。最終日の入場チケットも取り、シアトル~サンアントニオ往復航空券もおさえ、あとは明日飛行機に乗るだけ!という段になって急な仕事が入ってすべてをキャンセル。もし行けていれば、松山英樹マスターズ優勝直前大会を見た証人となれたのに・・・。
一体全体それは誰トクなんだ、という疑問はさておき、優勝者がだれであれ、マスターズ後の試合でリベンジしたいと思っていました。それが結果的には松山選手マスターズ優勝後の復帰第一戦となったわけで、まぁラッキーといえばラッキーです。できればマスターズ後の松山選手の最初のショットを見たいので、初日の入場チケットを取りました。
コロナ禍でもあり、マスターズ後、前日のプロアマ戦など除くと、公には姿を現していない松山選手。
なので、マスターズチャンピオンの松山選手に日本初、いや世界で最初に声をかけた一般ギャラリーになってやろうじゃないかと鼻息を荒くしておりました。もちろんコロナなので、ソーシャルディスタンスを保ちながら、ですが・・。
出会いがしらの松山英樹選手
コースへの選手入場口を確認し、スタート時間に合わせて待っていると、マスク姿で通訳のターナー氏とともにやってきました松山英樹選手。
「ゴー、ヒデキー!」と声をかけるとこちらを向いて軽く挨拶してくれました。
そして思わず「マスターズ優勝おめでとー!」と言ってしまいました。
もともとお祝いの言葉をかけるつもりじゃなかったんですけどね。なんとなく言いたくなっちゃいました。
松山選手を待っている人など誰もいなかったので、これで正真正銘、マスターズ優勝後のコースで最初に声をかけ、かつ優勝をお祝いをした最初の一般ギャラリーとなりました。w
この後、練習グリーンで感触を確認したあと、ドライビングレンジでウォーミングアップ。
マスターズチャンプなのに、見ているギャラリーは少なかったなぁ。なので練習場など視界を独占状態でした。
キャディーさん含め、選手達からマスターズ優勝のお祝いのハグや言葉をかけてもらっていましたねー。こんな姿もメジャーに勝った直後じゃないと見られないから、貴重な映像を見ているようでした。
1番ティーグラウンドに入る際、再び「ゴー、ヒデキー!」と声をかけると「さんきゅー」と軽く会釈してくれました。
同組になったのは、同大会前年優勝のサン・カン、そしてこの1か月半後に同じくメジャーチャンプとなるジョン・ラーム。
「Current Masters champion, please welcome Hideki Matsuyama!」
というスターターの声に涙が出そうになりました。そうなんです、この「マスターズチャンピオン」というアナウンスを誰よりも先に聞きたかったんです。そしてマスターズ後の第一戦目の初日に聞くことができました!
しかしまだ時差ぼけなのかティーグラウンドであくびをするなどこちらの興奮とは逆サイドにいるっぽい松山選手。
1番のティーショットを無事に打ち終え、無難にパーでホールアウトすると、あとは可もなく不可もない、松山選手のプレーが続きました。
もちろん松山選手のラウンドを見れたのはよかったんですが、この時点で世界ランキング3位のジョン・ラームのプレーをちゃんと見られたのも嬉しかったですねー。
アプローチをうまく寄せてホールアウトしたのち、「グッド・セーブ!」と選手に声をかけたらキャディーさんが謝意を表したので、ちょっと声を掛けちゃやばかったかな、なんて思ったりして。
どうやらプレー内容にラームは怒り心頭だったようで、うまくキャディーさんが気を利かせて返答したんだと思います。あんまり見ない光景ですけど。
デシャンボーワンオンチャレンジ再び
時間はずれるのですが、松山選手のラウンドに先立ち、もう一人の日本人出場選手、小平智選手の1番ティーショットも拝見しておりました。
そのあと、このお方のラウンドが控えておりましたので、1番ホールだけ拝見してお暇させてもらいました。
はい、ブライソン・デシャンボーです。
2か月ほど前にベイヒルのアーノルド・パーマー招待でぶっ飛びドライバーを見せてもらったばかりのデシャンボー。先週のウェルズファーゴ選手権では、予選落ちと思いプライベートジェットで自宅に帰るも、カットラインが下がって無事予選通過。翌日にまた会場にとんぼ返りして、結果的にトップ10入りするという偉業(?)を成し遂げたばかりです。
今週の会場があるテキサス州ダラスはそのデシャンボーの地元。なので自宅からプライベートジェットならぬ自家用車で会場を往復する姿が彼のユーチューブチャンネルに投稿されておりました。トッププロもゴルフ場の駐車場でスパイクに履き替えるのね、と変なところに感心したりしましたが。
この日のデシャンボーの調子は可もなく不可もなく。
ひたすら「ゴー、ブライソン!」と声を掛けて、「さんきゅー!」と返してもらうのが楽しくて一緒に回っていました。(まるで子供)
14番打ち下ろしの短いパー4。
左に池、右にブッシュが迫り、落としどころが限られるこのミドルホールで、もちろんデシャンボーは果敢にワンオンを狙っていきます。
ベイヒルと異なり、大歓声も上がることなく、あっさりとワンオンに成功したデシャンボー。
本人やギャラリーにとってもこの程度はもはや「チャレンジ」と呼べないのかもしれません。