2019 全米オープン最終日 (2) 松山英樹

カリフォルニア州モントレーにあるペブルビーチゴルフリンクス(Pebble Beach Golf Links)で開催された全米オープン最終日。

松山英樹選手のプレーを見ますよ!

2年前のエリンヒルズでの同大会で、優勝も狙えた2位タイに食い込んだ、あの興奮をもう一度! 願わくばメジャータイトルを目の前で! という期待でずいぶん前から準備してきた大会ですが、残念ながら3日目まで通算1アンダーの23位という成績。首位を狙うには厳しい位置とはいえ、前回ファーマーズインシュランスでは (大した人気もないのに)ギャラリーが集中してしまった最終組だった松山選手をまともに見られた記憶がないので、今回はじっくり見られることを期待したいと思います。

松山英樹選手!

直前のタイガーウッズ狂騒曲で個人的にすっかりテンションが落ちかけたところですが、ゴルフ場併設のショッピングモールをブラブラしていたら、目の前のパッティンググリーンにやってきました松山選手。

あまりにも目の前で練習をされていたので、ちゃっかりパチリ。

近距離からの片手パッティングを繰り返し、ボール一個を異なる方向から何度もカップインさせていいイメージを残したまま、1番ホールのティーグラウンドに向かいます。

しかしそのスタートホールで短いバーディパットを外してちょっと波に乗り損ねた感じ。

その後の6番ロングホールで、延々と続く右の崖下に2度もボールを落として、

ようやく乗せたグリーンで3パットしてトリプルボギーとしたのは超痛かったです。

上位進出が夢と消えた瞬間でした。

距離は7000ヤードちょっとと短めながら、確かにラフは超絶に深いですし、

辺りはウォーターハザードだらけで、

グリーンも小さく、さすがペブルビーチの全米オープンだなぁと思わせる設定です。

しかし日本での予選会を勝ち上がってきた3選手が箸にも棒にもかからない状態で予選落ちしたのに対し、孤軍奮闘している松山選手のドライバーショットは

・・・あちゃー、右に行ったー。

・・・わー、今度は左に行ったー。

と荒れる場面が多かったです。

でもキレッキレのアイアンショットでしっかりカバーし 、日本人ギャラリーの「松山がんばってー」という声援に後押しされ、 ガシガシとバーディを奪取していきます。 でも頑張れって言われなくても十分頑張ってるよなぁこの人はと思っちゃいましたが。

一方でギャラリーの英語での会話に耳を傾けてみると

「こいつのスイングって変だよなー。」

「トップでクラブがあんなに止まっているなんて考えられんわー。」

といった声を、この大会に限らずよく聞きます。「変なんじゃなくてユニークなんだよ。」といつも言いたいところなのですが、テークバックをゆっくり上げ、トップオブスイングで静止する彼のスイングは、個性として認めつつ、往々にして奇異の目で見られるようです。

まぁそれだけアメリカのゴルフファンの間でも認知度が高いということの裏返しでもあるとは思うのですが。

やがてコース奥に展開する中盤ホールともなるとギャラリーの数も絞られてきたため選手を間近で観戦するのには最適。

17番ショートホールで絶妙のアプローチを決めてオッケーパー。

18番ティーグラウンドの絶景はプレイヤーには目に入ってないんだろうなー、と想像しつつ

大ギャラリーが大歓声で迎える最終グリーンで惜しいバーディパットを外してホールアウトとなったのでした。

この難コースでバーディを6つも取ったものの、序盤のトリプルボギーが響いて、この日1アンダーの通算2アンダーで21位タイという成績に終わりました。

この後はダスティン・ジョンソンを見たいなぁと思っていたのですが、計算を間違えて彼の背中を18番グリーン上で観られただけ。(泣)

初優勝を狙うゲイリー・ウッドランドを猛烈な勢いで追いかけ全米オープン3連覇に可能性を残すブルックス・ケプカの首位争いも観たい気持ちは山々だったものの、まぁまともに見られんだろうという予想と、帰りの混雑を懸念して、オフィシャルショップで自分へのお土産としてゴルフタオルを一つだけ購入したのち、あっさりとコースとおさらば。

再来年、同じカリフォルニア州ラホーヤのトーリーパインズGCで開催される全米オープンにまた戻ってきたいと思います。