2019 女子メディヒール選手権 (1)【山口すず夏選手】
昨年に引き続き LPGAメディヒール選手権(LPGA Mediheal Championship) をミニ来ました。
サンフランシスコ空港から会場のレイク・マースドGCまでライドシェアのLyftまたはUberで15分ほどというとても交通の便がいいこの大会。
裏門のようなエントランスから人の少ない場内へ。
美容、コスメを主要な生業としているメディヒール(Mediheal)は韓国資本の企業です。したがって広告・看板のほとんどがハングルでしたねー。在韓または韓国からギャラリーも多い印象です。
山口すず夏選手
そんな中、今日のお目当ては、東京五輪の出場枠に入るためワールドランキング対象ポイントの高いUS LPGAにツアールーキーとして挑戦している山口すず夏選手です。
ツアーカードを取得してからこれがまだアメリカ本土での2試合目。本日予選2日目は 8:43 と比較的早いスタートにも拘わらず1番のティーオフから追う予定でした。しかし不幸にもサンフランシスコ便の離陸が1時間半も遅れ、会場入りできたのは午前10時を回ったころ。
したがって、10番スタートの山口組に追いついたのは16番ホールのセカンドショット時。
ギャラリーはほぼゼロながら、ゴルフチャンネルのカメラスタッフはきちんとその姿を追います。
翌17番ショートホールから初めて目の前でショットを拝見しました。
身体が柔らかいのだなー。
ドライバーショットの安定度が抜群ですね。
全くの素人目ですが、上半身の大きなアクションにも微動だにしない強くしなやかな下半身が正確性を生んでいるのかな、と。
アイアンショットもお見事。あるホールでは、スタイミーとなる大木を避けるべく、深いラフからフェードボールをかけてグリーンエッジまで運び、そこからバーディパットをねじ込みました。
ただそのパッティングは全体的に微妙でした。とにかく打ち切れない。
予選カットライン上ギリギリなのに攻めきれないのはストレスがたまります。周りがそうなのだから本人やキャディーはなおのことと思われます。
高校を卒業して間もない18歳。
同じ境遇にあった畑岡選手の時も似たようなことを言いましたが、同級生が会社の研修だの大学のコンパだの言っているときに、金額が2桁ぐらい違うとはいいながら、ちょっと不運が重なればその週のお給料がゼロになってしまう厳しい世界に飛び込んで、かつ住んだこともない海外を転戦するということで、本人の意思はもちろんご両親は本当によく決断されました。(ありがとう!)
自分の子供だったら考えちゃいますねー。
頻繁とはいかないけど、アメリカ人選手とも話しているようだったし、
プロとしての成功はもちろんなんでしょうけど、とにもかくにもアメリカ生活やツアー転戦を楽しんでほしいなぁ。
とはいえ、予選落ちしていいわけではないけど。w)
で、残り2つとなった8番ホールで短いバーディパットを決めて、予選突破も見えてきました。
「グレードバーディー」と声をかけると「さんきゅー」という声が返ってきました。
最終9番ロングホールは刻んでパーオン。
無事パーパットを沈めました。
上の写真の「AT +2 OR BETTER」という電光掲示でわかるようにこの時点で予選予想カットラインは2オーバー。
その2オーバーで予選2日目を終えました。
交流
最終9番グリーンのすぐ横で山口選手を待ちます。
18歳の畑岡さんには全編英語で声を掛けましたが、この18歳にはすべて日本語で。w)
自分:おつかれさまでーす。サインいいですか。
すず:はい、これあげます。
といって余ったボールを差し出してサインしながら、
すず:あ、ちょっとうまくかけないな・・。
で、予期せぬサインボールをいただきました。
よく描けていると思います。
自分:写真いいですか。
山口選手の隣にいた紳士:撮りましょうか。
自分:お願いします。
と言って携帯を渡しました。
山口選手の隣にいた紳士:あ、セルフィーになってますね。セルフィーのほうがいいですか?
自分:あ、じゃあ、別にこだわってるとかじゃないんですけどセルフィーにします。
と言って携帯を取り返します。はい、本当はこだわってます。
自分:えっとこっち向きがいいですね。
と言って、正面から日の当たる方角に向きを変えました。2年前に畑岡選手に逆光セルフィーの指摘を(英語で)受けてから、この辺は事前に慌てず対応できるようになりました。w)
が、なんとなくピンボケしていたので撮り直し。
しかしまだボケてた。w)
自分:予選通るといいですね。
すず: (若干憮然とした様子で)予選は大丈夫だと思いますよ。
自分:そ、そうっすね。大丈夫ッスね。(・・ビビる)
すず:ソレにサインもしましょうか?
と言われたので帰国時にわざわざ買っている無印良品のサイン帳を手渡しました。
縦横どちらがいいかわからなかったようで、
すず:どっち向きがいいですか。
自分:色んな人がいろんな向きで書きます。
すず:こう?
と試行錯誤した挙句、
自分:じゃあ横で。
サインしてもらっている途中、山口選手の隣にいた紳士に向けて、
自分:お父さんですか?
紳士:はい。
自分:ずっと付いてらっしゃったんですでそうかと思いました。
そしてうなずくお父さん。ボクと同じぐらいの歳かもしれない。
自分:明日も頑張ってください。
お父さん:ありがとうございます。
2つもサインをいただいてしまいました。ありがとう!
敢えて言えば、日付を西暦じゃなくて、2日前に変わった令和元年で書いてもらえばよかったなぁと思ったりして。w)
その直後、(適当に空いているスペースで)ゴルフチャンネルのインタビューを受けておられました。
1~2度見ただけですが、畑岡選手のツアーデビュー時と比べると、ショットの精度といい、ゴルフ場での振る舞いといい、ずいぶんとこなれているなぁという印象でした。
なのでちゃんと腰を落ち着けて頑張れば、畑岡選手よりもポテンシャルがあると思います!
あ、それから、カットラインが1打下がり、山口選手は無事に予選を通りました。これがアメリカ本土での初の決勝ラウンド進出ですね。おめでとうございます。