2022 ポートランドクラシック初日【渋野日向子、古江彩佳】

ポートランド市民には怒られるかもしれませんがボクの地元と言っても過言ではないでしょう。

同大会で昨年18ホール追った畑岡奈紗選手、そして笹生優花選手のエントリーが残念ながらなかったものの、ツアー最古参上原彩子選手、ツアールーキー古江彩佳選手、渋野日向子選手が出場してくれることになりました!

昨年はコース周辺の治安に対する懸念から場所をオレゴンGCに移しての開催となりました。しかし今年は例年通りコロンビア・エッジウォーターCCで大会が行われました。

実は渋野選手は2年前のこの大会に主催者推薦で出場権しているのですが、コロナ禍で生憎の無観客試合。従って古江選手とともにギャラリーに対して初お目見えとなります。

ボクの住むシアトルから車でI-5を直走ること2時間半。

実は渋野選手の予選スタート時間が早かったため、急遽会場近くに前泊することにしました。でもバタバタしていたのてホテルにチェックインできたのは夜中の2時過ぎで、さらに早朝にどうしても外せない仕事が入っていたため、眠い目を擦りながら会場入りすることになってしまいました。

渋野日向子選手

9月中旬の太平洋北西部は日本でいうと晩秋の趣です。吐く息も白かったりします。選手には申し訳ないなあと思いつつ、まず8:10インスタートの渋野日向子選手を追いますよ。

想像していた通り、ボクを含むアジア系住民が相対的に多い西海岸なのでそれなりに日本人ギャラリーも付いています。みなさん地元の方達かな。日本からの応援にみえている方はおられないように見受けました。

20〜30人ほどでしょうか。少なく思われるかもしれませんが、こんなに日本人ギャラリーがひとつのグループに付いたのは、5年前2017年に引退前アメリカ本土での最後の試合となった宮里藍さん以来でしょうw その宮里さんですら引退発表前のギャラリーロープの外側は選手スタッフとメディア関係者の数の方が多かったですから‥

で、今日初日の渋野さんはとても安定しています。パットの調子が良くギリのところでスコアを落としません。

12番(通算3番)ロングホールで鋭いアイアンショットでバーディーを奪ったものの続く13番ホールではどう見ても寄りそうのない左足下りの深いラフからのアプローチが残りました。

これを見事にカップインして連続バーディー!

17番ミドルでもドライバーをかっ飛ばしショートアイアンでピンに寄せてバーディー。18番で絶体絶命の下りのパーパットをギリで沈めてパーセーブ。

インスタートの前半9ホールはノーボギーの3アンダー。

最高の折り返し。

後半5番ホールアウト時に背の高いイケオジに渋野さんが笑顔で手を振っています。多分前日にプロアマで一緒にプレーした韓国の俳優さんですね。ティーショット後に「昨日彼女とプレーしたんすよね?」「記事で見ましたよ」とその人に声をかけました。ゴルプァー除くと韓国の有名人と初めて会話したんじゃないかなオレ。

ノーボギーのプレーは続き、6番で激ムズのフックラインを見事に読んでバーディー、7番ではイーグル外しの連続バーディー。こんだけ充実した渋野さんのラウンドを見るのは久しぶりだー。

8, 9番を危なげなくバーとしてボギーフリーラウンド達成! 5パーディーノーボギーのトータル67でのラウンド。

日本のメディアの囲み取材を受けた後、トイレの前でファンサービス。

選手使用のタイトリストV1Xにサインいただき、「(予選落ちに終わった)2週間前の試合はちょっと残念だったんで今日は最高でした!」「そうですよねー!」ってな短い会話ののちボクのリクエストで今日の会心のラウンドを表すガッツポーズで記念写真w

また応援に来ますーと約束して練習場でのショット調整を見ながら昼食。ここはドライビングレンジにギャラリープラザが併設されてるんですよね。

この時点で4位タイグループでしたから明日よほど下手を打たなければ予選通過はほぼ確実。これで安心して明日金曜はスキップして週末に観戦に来れる!と安堵したのでした。

この日7アンダーで単独首位スタートを切った上原彩子選手とドライビングレンジ、アプローチ練習場で偶然合流する形となりました。

古江彩佳選手

渋野さんと18ホール歩いてもうすでにお腹いっぱいなのですが、古江彩佳選手は別腹です! 先月スコットランドで優勝したこともあり組み合わせが豪華。なんと本大会で過去2度優勝しているカナダの妖精、ブルック・ヘンダーソンとのラウンドです。

インスタート後半9ホールの観戦となりましたが見応えありました! 

1番ホール(通算10番ホール)で古江さんが長いバーディーパットを沈めると、2番ショートで奥に外したブルックが3番ウッドで見事なランニングアプローチ。その勢いのままブルックは3番ミドルで長いパットを入れバーディー。抜きつ抜かれつのスコアに脳内で勝手に彩佳 vs. ブルックの構図を作って楽しんでおりました。

最終的に勝利したのは古江さん。

それもチップインバーディーという衝撃の幕切れで一打差の勝利。

繰り返しますがこれはボクの脳内でのバトルですから。予選初日の2人は特に争った意識は間違いなくないでしょう。

しかし古江さんも渋野さんと同じ5アンダーはお見事。彼女の場合には流石というが、あまり驚かない風格までも身につけた感じがしますね。

最後に古江、ヘンダーソン最後の同伴競技者、中国のルオニン・イン

古江、渋野と同じツアールーキー若干19歳。フォンシャンシャンに影響を受けた次世代中国人プレーヤー。

なんにせよ彼女のドライバーショットのヘッドスピードと打球音に度肝抜かれました。まだゴルフは粗っぽいけど、体格も申し分ないですし、近いうちに必ずトッププレーヤーの仲間入りをするものと思われます。