2019 LPGA シニア スコミッシュ クリアウォーターレジェンズカップ

こんなトーナメントが地元ワシントン州で開催されていたなんて、ゴルフのフリーペーパーを偶然見るまで知りませんでしたよ。

米国女子のシニアツアーは LPGA Legends Tour と呼ばれています。昨年、小林浩美日本LPGA会長が初開催のメジャー大会に招待などされていたので、その存在自体は知っていました。

しかしそのトーナメントのひとつが自宅から車で往復できる場所で開催されるとは・・。会場の White Horse GC は、会社の同僚と「近いうちに行きたいねー」と言っているぐらい誰でもプレーできるパブリックコースで、シニアとはいえ、LPGA の大会が開かれるほどのゴルフコースとは知りませんでした。

その会場に向かうため、指定の駐車場からシャトルバスに乗り込みます。

そしてこのバスが豪華。

普段の大会ではしょぼいスクールバスとかなのに、この革張りシートのシャトルはすごい。なおかつ人があんまり乗ってない・・。

2日大会の最終日とはいえ、閑古鳥の鳴く LPGA のシニア大会だけはあります。

入口も簡素です。大会名すら書いてません。

お客さんは白髪のご老人ばかりです。自分が最年少かもしれません。日本人はもちろんのこと、アジア人もあまりいません。

ペアリング表は質素です。紙切れ一枚です。40人ほどのプロ&アマチュア選手が参加しているようです。

まずは練習場に行ってみます。

広くていい練習場だー。

ロープがないので、果たしてどこまで選手に近づいていいのやら・・・。

あ、リサロッテ・ノイマンだ!

唯一、名前の知っていた選手かもしれない・・・。

北欧出身のノイマンは、80~90年代にその美貌で日本でも知られた選手でした。USのLPGAでも活躍しましたね。

コースに出てみました。

なかなか綺麗ですね!

もちろんトーナメント用に整備もされているのでしょうが、下手するとレギュラーツアーよりもコンディションはいいかもしれません。

ティーグラウンドはいわゆる白ティーを使っています。トータルで6,000ヤードちょい程度でしょうか。レギュラーツアーに比べると1つか2つ分ぐらい前のティーグラウンドを使用していました。

そしてここにもロープがありません。

なのでどこまで出ていいか分からず用心深くなり、自然と遠目から見ることになっちゃいました・・。

人の少ないカート道路を歩いて移動し、林でセパレートされている別のホールに移ろうとしたら、なぜかトレッキングコースのような道を歩く羽目に・・。

選手はといいますと、一人一台乗用カートが割り当てられていまして、フロントガラスを見ると使用中の選手名が分かります。

ウィキペディアによると LPGA 通算27勝を挙げたジェーン・ブラロックがやってきました。さすが自分の生まれる前に活躍した選手です。ちょっとよぼよぼしています。

続いてジャン・スティーブンソン

ウィキペディアによるとオーストラリア出身の67歳。メジャーにも複数回勝利しているレジェンドです。

そしてスティーブンソン選手に関して目に留まったのがこれ。

このニュースは覚えてますよ!

1984年に開催されたマツダジャパンクラシック最終日において、ジャン・スティーブンソンと岡本綾子は同組でラウンドし、トップを競っていた。14番ホールでジャン・スティーブンソンがボギーとなった際に、一部観客から拍手とともに「ナイスボギー」の声が飛んだ。このマナー違反の観客の行為に対し、ジャン・スティーブンソンより早く岡本が涙を流して抗議の声を挙げた。このエピソードは観客のマナー違反を批判する際に引用されることがある

続いてこれまたレジェンドのジョアン・カーナーです。

これまたウィキペディアによると、生涯43勝も挙げた名選手で、女子ジュニアアマ、女子アマ、そして女子オープンの3タイトルを取った唯一の選手なんだそうです。

すげー。

彼女がなんと隣町のカークランド出身っていうんだから2度びっくり。

そして現在80歳というのに3度びっくりしました。いちおうロングホールでもちゃんとウェッジで3オンするぐらいの距離は出せてますからね。

もちろん世界ゴルフ殿堂入りしてます。ゴルフバッグにも刺繍されています。

・・・っと都合1時間半程度見たところでギブアップ。なんでこんなにお年寄りたちのゴルフに熱中してんだろうなーとか思いながら、やっぱりおばあさん達のプレーには食指が動きませんな。(爆)

最後にもう一度練習場に寄ります。

初日トップ通過のジュリ・インクスターです。世界ゴルフ殿堂入りしているレジェンドのショットをチラ見して帰ります。(結局彼女が2日間独走して優勝しました。)

日本人選手はおろか、LPGA を席巻している韓国人選手もいない女子トーナメントはある意味新鮮でしたね。